植毛・AGA

フィナステリド・デュタステリドの副作用はあった?3年服用継続している私の場合

AGA予防薬(フィナステリド・デュタステリド)について調べると、効果と同じくらい気になるのが副作用ではないでしょうか。

特によく目にするのが、性欲の低下や勃起機能への影響です。

私自身、フィナステリドからデュタステリドへ変更するときには副作用について調べましたし、長期間服用する薬だからこそ、「髪は維持できても、それ以外に大きな影響が出たらどうしよう」という不安がまったくなかったわけではありません。

では、実際に飲み続けてどうだったのか。

私はフィナステリドを約1年間、デュタステリドを約2年近く服用していますが、今のところ自分で認識している大きな副作用はありません。

ただし、これはあくまで私個人の経過です。実際に報告されている副作用があり、私に起きなかったからといって誰にでも安全だと言えるわけではありません。

今回は私自身の約3年間の経過と、その副作用について研究で分かっていることを分けてまとめます。

約3年服用しているけれど、目立った副作用は感じていない

結論から書くと、私の場合はフィナステリドを服用し始め、デュタステリドへ変更してから現在まで、日常生活で困るような副作用は特に感じていません。

AGA治療薬でよく心配される性機能についても、勃起機能に自覚できる変化はなく、性欲がなくなったということもありません。

服用前と比較して明らかに性欲が落ちた、勃起しづらくなった、という実感は今のところないということです。

また、デュタステリドでは肝機能障害も重大な副作用として注意されていますが、私の場合はこれまでの検査で、服用による肝機能の問題を指摘されたことはありません。

精神面についても、服用を始めてから極端に気分が落ち込むようになったと感じることはなく、現在も服用を継続しています。

約3年という期間を振り返っても、「この症状はデュタステリドを飲み始めてから明らかに出てきた」と自分で認識しているものは特にありません。

これが、現時点での私自身の率直な経過です。

デュタステリドで性欲低下やEDが起こる可能性はある

私には起きていませんが、デュタステリドによる性機能への影響そのものが否定されているわけではありません。

デュタステリドは、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン)が作られる際に働く5α還元酵素を阻害する薬です。

AGAに対する効果が期待できる一方、副作用として性欲低下、勃起機能不全、射精障害などが報告されています。

日本人男性のAGA患者120人を対象に、デュタステリド0.5mgを52週間服用した研究では、鼻咽頭炎のほか、勃起機能不全と性欲低下が頻度の高い有害事象として報告されています。

また、23~50歳の男性117人を対象としたランダム化比較試験では、最初の24週間に性機能関連の有害事象がデュタステリド群で16%、プラセボ群で8%にみられました。この研究で確認された性機能関連の有害事象は軽度から中等度で、研究期間中または治療終了後に改善しています。

そのため、「デュタステリドを飲むとEDになる」と断定するのも、「副作用なんてほとんど気にしなくていい」と考えるのも適切ではないと思います。

実際に副作用が出る人がいる一方で、私のように長期間服用していても性機能に自覚できる変化がない人もいます。

性機能低下や勃起機能低下については、かなり気にしていた

個人的には、デュタステリドの副作用の中でも性機能については気になっていました。

AGA治療薬について検索すると、「性欲がなくなる」「EDになる」といった情報を目にすることがあるからです。

ただ、私の場合は実際に服用してみても、性欲について服用前との明確な違いは感じませんでした。

このあたりは少し書きづらい話でもありますが、AGA治療薬の副作用を調べている人が特に気にする部分でもあるので、体験談としてあえて書いておこうと思います。

一方で、性欲や勃起機能には年齢、体調、睡眠、ストレス、心理状態などさまざまな要因が関係します。

そのため、自分の体感だけから薬の影響を正確に判定することはできません。

私が言えるのは、「約3年服用した私自身には、服用前と比較して明らかな性機能の変化を自覚していない」というところまでです。

肝機能についても今のところ問題は指摘されていない

デュタステリドを長期間服用するうえで、もう一つ気になるのが肝臓への影響です。

デュタステリドでは肝機能障害や黄疸が重大な副作用として注意されています。

厚生労働省・PMDAは、日本国内でデュタステリド服用者に肝機能障害や黄疸が報告されたことを受け、2015年に添付文書へ肝機能障害・黄疸を重大な副作用として追加する安全対策を行っています。

これは「デュタステリドを飲めば肝機能が悪くなる」という意味ではありませんが、長期間飲む薬だからこそ無視できない点です。

私の場合は定期的に血液検査を受けていますが、現在までデュタステリドの服用による肝機能障害を指摘されたことはありません。

自覚症状だけでは分からない異常もあるため、「体調がいいから大丈夫」と判断するのではなく、長期服用中は必要に応じて医師の診察や検査を受けることが大切だと思います。

気分の落ち込みについてはどうだったか

デュタステリドを飲み始めてから、精神状態についても特別な変化は感じていません。

少なくとも私自身は、服用前にはなかった極端な気分の落ち込みが現れたり、それを理由に服用をやめようと思ったりした経験はありません。

ただし、精神症状についてもかなり個人差がありますよね。

実臨床でデュタステリドを12か月以上使用した男性AGA患者307人を調査した研究では、8人(2.6%)が副作用によって服用を中止しており、そのうち1人では気分障害が報告されています。

この研究だけでデュタステリドと精神症状との因果関係を一般化することはできませんが、少なくとも「絶対に起こらない」と断定する材料にもなりません。

服用後にこれまでになかった強い気分の変化を感じた場合には、自己判断で我慢せず医師に相談するのがいいと思います。

3年副作用がなければ、この先も絶対に大丈夫?

私自身も長期間問題なく服用できているので、「もう副作用について心配しなくてもいいのでは」と思いたくなるところです。

ただ、3年間問題がなかったからといって、この先も絶対に副作用が出ないとは言えません。

体調や年齢、併用している薬なども変化しますし、薬との関連が自分では分かりにくい症状もあります。

反対に、AGA治療薬の副作用を必要以上に怖がる必要もないと思っています。

実際の研究でも、すべての服用者に副作用が起きているわけではありません。

例えば韓国で行われた市販後調査では、18~41歳のAGA患者712人のうち、デュタステリドとの関連が判断された副作用として、性欲低下が1.3%、勃起機能不全が1.0%などと報告されています。

一方、前述したランダム化比較試験では性機能関連の有害事象がデュタステリド群16%、プラセボ群8%だったため、研究によって数字には幅があります。

副作用の頻度は研究方法や対象者、観察期間などによっても変わるため、一つの数字だけを見て「○%しか起きない」と考えない方がいいでしょう。

このままデュタステリドを継続するつもり

約3年服用してきた現時点では、今後も服用を継続するつもりでいます。

自分がAGA治療を続ける目的と、これまでの服用中の状態を考えると、現状では継続するメリットがあると考えているからです。

ただし、これは「副作用がない薬だから飲み続ける」という意味ではありません。

デュタステリドには実際に性機能関連の副作用や肝機能障害などが報告されています。私の場合は、これまで自覚できる性欲低下や勃起機能の変化、極端な気分の落ち込みはなく、検査でも服用による肝機能の問題を指摘されていない、という一例にすぎません。

AGA治療薬について調べていると、副作用についてかなり怖い情報を目にすることもあれば、反対に「ほとんど心配ない」とする情報もあります。

私自身の経験から言えるのは、そのどちらかに極端に寄せて考える必要はないということです。

副作用が起きる可能性については理解しておき、気になる変化があれば医師に相談する。そのうえで問題なく服用できているのであれば、AGAの状態を確認しながら治療を続けていく。

私は現在、そんな距離感でデュタステリドと付き合っています。

参考文献・情報源

・Tsai TF, et al. Prospective randomized study of sexual function in men taking dutasteride for the treatment of androgenetic alopecia. The Journal of Dermatology. 2018.

・Harcha WG, et al. A randomized, active- and placebo-controlled study of the efficacy and safety of different doses of dutasteride versus placebo and finasteride in the treatment of male subjects with androgenetic alopecia. Journal of the American Academy of Dermatology. 2014.

・Eun HC, et al. Long-term safety and efficacy of dutasteride in the treatment of male patients with androgenetic alopecia. The Journal of Dermatology. 2016.

・Vañó-Galván S, et al. Effectiveness and safety of oral dutasteride for male androgenetic alopecia in real clinical practice. Dermatologic Therapy. 2020.

・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「デュタステリド 使用上の注意の改訂について」

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